闘病記 2011年4月6日


昨日より彼女は元気になったようだ。
昨晩、彼女は夢を見たらしい。 病室で横になり、必死で何かを訴えようとするのだが、声が出ないという夢。
声がやっと出たと思ったら、それが夢。 目が覚めたら、病室でやっぱり声がでない。
覚めても、覚めても…夢。 繰り返したあと、やっと夢が覚めた。 目覚めても声が出なかった。
「ああ」
「うう」
とかそんな声を出したが誰も来る訳なかった。 次の瞬間、やっと声が出た。 泣き叫び声だ。 程なくして看護師が来た。
ずっと泣きたかった、 だけど涙が出なかった…と 看護師に訴えた。 泣いてすっきりし、翌日を迎えた。 移植は白紙に戻った。

危険性が高い手術は出来ない。万全の体制をとりたい。 しかし、お母さんの準備が整った時に彼女が移植出来る状態かは分からないという。 もう、彼女はトイレに行く距離しか歩いていない。

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